ここは東京。

時折横を通るお宅の塀から背の高い山法師の枝が道へ伸びている。
アスファルトの路面に赤い実がたくさん落ちていた。
あの綺麗な白い花が、赤い実になる。
甘くて美味しいらしいけれど、食べたことはない。
山の家を持つ知人の庭にも在ったと思う。
実のなる季節に行くことが出来たら、頂いてみようか。

暑いので、かき氷を食べようと近所の和菓子屋へ勇んで行ったらお盆休みだった。
そうだった、この時期はみなさんお休みを取られる。
昨日も打ち合わせが終わって、暑いからタイ料理を食べようと店の前まで行ったらお休みだった。
仕方がないので駅の反対側にもあるからと、ぞろぞろと歩いて向かったけれどそちらも真っ暗で、
タイ料理を諦めて適当なピザの店に入った。
タイもお盆なのか。

テレビのリモコンが壊れた。
母がテーブルから落とした。
見るも無残な姿に成り果てたリモコンにはぐるぐると輪ゴムが巻かれていた。
これは困った。
我が家のテレビはかなり古いので、もうリモコンなんて売っていないかも知れない。
先々月、洗濯機が壊れた時に救ってくれた最寄りの大型家電店へ慌てて電話をかけ、
取り寄せることが可能かを調べてもらう。
コールセンターの女性はとても親切に、調べてくれた代用品の品番を教えてくれた。
でも取り寄せに10日かかるとおっしゃる。
お礼を言い、とても申し訳ないと思ったけれど、インターネットで在庫ありという店から購入、2日で届いた。
あぁ、助かった。
だって、テレビのリモコンがないととても困ってしまう。
次に電気製品を買い換える時には恩ある大型家電店で購入します、約束します。
そういえば先日、友人は携帯電話と間違えてエアコンのリモコンを持って外出していた。
最高におもしろかったけれど、わたしが家にいる彼の奥さんだったらものすごく怒っていただろうと思う。

時折、驚くほどの雨が降る。
雷が鳴り、稲光が空を走り、なにこれ、と本当に口が開いてしまうほどの雨が。
その度に、ここは何処なんだ、と思う。

100kmほど離れた土地に暮らすわたしのお姫さまに、少し遅れた誕生日の贈り物を選ぶ。
この包み紙がとても好き。
蜂蜜のソルベ。

この場所から夕焼けを眺めるのが好きだ。
懐かしいのと、淋しいのと、明日への期待が一緒にやって来る。

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