夏のこと。

記憶にある「日本の夏」よりも随分と暑い夏になった。
夏は好きだけれど、30℃くらいが良いかなぁ、などと勝手なことを思う。
一昨日は39℃だった。
ほんの5分歩いただけで、ふうふうと息苦しいほどである。
昨日はぐっと下がって32℃だった。
建物の陰で緩い風が流れると、心地良いと思ってしまう。

蝉が鳴いている。
友より今年も桃のご連絡を頂く。
こんなに暑いのだもの、冷やした桃はさぞかし旨かろう。
数日して、大きくて濃い桃色の甘きものが届いた。
家中で楽しみにしている夏のことである。

駅のホームで、セーラー服を着た中学生と思しき女の子たちの横を通り過ぎた。
きれいに日焼けしていて、健康の見本のようである。
水泳部だろうか、目の周りにゴーグルのあとが白く、
女の子のたぬきみたいで可愛いなぁ、とにこにこしてしまった。
褒め言葉ではないみたいだけど、本当に可愛かった。

かき氷買って来る、と小銭だけポケットに入れてサンダルで近くの和菓子屋へ行く。
今年の最初のかき氷は宇治ミルク。
この大きさがちょうど良い。
じっと立っているとわたしが蒸発して無くなってしまいそうである。
日盛りの中を歩きながら食べるかき氷の旨さよ。

友のご実家に顔を出すと、お裾分けと立派なメロンを頂いた。
わ〜いわ〜いと大喜びである。
それにしても、リビングにメロンがたくさんある家を初めて見た。
メロンがごろんごろん、これは人徳に比例する数だと思った。
その前の週は、すいかを頂いたばかりである。
夏が一気にやって来て、わたしは浮かれている。
メロンのお尻が柔らかくなって、ちょうど食べごろという日に、
夕飯のあと大きく切られたメロンを家族は美味しい美味しいと夕飯よりも食欲旺盛にたいらげた。
美味しいものを食べている顔を見て、とても良い気分になる。

夕焼けがきれいだったので表に出て空を眺めていたら、遠くから「東京音頭」が聴こえて来た。
あぁ、夕飯の仕度なんか放ったらかして、ちょいと行って来たい。

夏ってなにをするんだっけ、と帰りの電車で考える。
海は先日の徳島でちょっとだけ行った。
気に入りのノースリーブのブラウスを着る。
毎日ゴーヤを食べている。
花火、盆踊り、夏祭り、焼きとうもろこし、夜の散歩。

友が「平成最後の夏」と言っていた。
そうか、来年の夏はもう平成ではないのか。
最後の夏をきちんと過ごそうと思う。

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