大仏様と観音様と冬の海。

線路沿いの道を歩き、一花屋(いちげや)さんで相原氏と合流。
打ち合わせをしながらお昼を頂く。
打ち合わせでもあるのだが、お互いをねぎらい褒め合う、優しき我らである。
そして、ちょっと先の楽しいことを考える。

古い日本家屋で卓袱台(ちゃぶだい)を囲んで、
新年会も兼ねているので熱燗も頂いたりして和んだところで、いざ出発。
わたしは張り切っている。

聞けば、多くの人が学校の遠足などで鎌倉の大仏様を観に行ったことがあり、
長谷寺へも、まぁ、一度は行ったことがある、らしい。
わたしは、大仏様も長谷寺も初めてで、前の晩から少し興奮していた。
大仏様に初めてお会いするのだから失礼のないように、とピンク色のセーターを選んだ。
上手くすれば好印象を持って頂けるかも知れない。

大仏様は突然現れた。
思わず、うわっと声が出た。
たくさん写真を撮って、大変満足して、
本当はもう少しゆっくりお顔を眺めていたいような気もした。
振り返って見上げると、雨の日も雪が降っても外に座っておられることがとても気の毒に思えた。
わら草履を履いて出掛けたりなさるそうだけれど、でも雨宿りできる屋根などあるのだろうか。
どうしてお堂を建て直してはもらえなかったのだろう。
ねぇ、大仏様、人のすることは。

長谷寺には観音様がいらっしゃる。
十一面観音菩薩像。
こちらも大きくて、きらきらと美しくて、ありがたい。
もう梅が咲いていて、一月の終わりなのに早いなと思ったけれど、
菩薩様や阿弥陀様や弁天様がいらっしゃるのだから当たり前か、と妙な納得の仕方をした。
美しい方々の周りには花が咲く。

せっかくだから海を見よう、と由比ヶ浜まで少し歩いた。
冬の砂浜ではいろいろと思ったりできるものだけれど、わたしはなにも考えない。
ただ、みんなと一緒で楽しいなぁ、とにこにこしていた。
みんなも笑っていて、嬉しかった。
大人だって遠足は楽しいのだ。
もしかしたら、大人の方が楽しいのかも知れない。

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