祖母の数珠。

祖母の十三回忌だった。
祖母は家族にとても愛された人だった。

わたしの自慢は祖母に似ていること。
祖母の幼い頃の写真は、わたしの幼い頃のものとよく似ている。
足の形がよく似ている。
祖母はわたしの外反拇趾を見て、ごめんね、と謝った。
本人から「祖母譲りの足」とお墨付きをもらったので、
わたしには嬉しいことでしかなかった。
6人の孫を分け隔てなく可愛がってくれたが甘やかされた記憶は無く、
きちんとした人だったという思い出しか無い。
いつの間にか、わたしは祖母ではなく父そっくりに育ち、
晩年の祖母は、意識がはっきりしていなかったのか、
視界がぼやけていたのか、わたしを父の名で呼んだ。
女の子ですけれど、と思いながらもそれほど似ているのかと諦めた。

十三回忌法要の後、食事の席での家長84歳伯父の挨拶は、
祖母への思慕に溢れていた。
家族の記憶は夏休みを過ごした懐かしい家に繋がっている。

祖母が孫娘たちに贈ってくれた数珠を持って参列した。

祖母の思い出は尽きなくて、昼寝の前には長くなり過ぎるので今日はここまで。

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