昼寝をするのに持ってこいの部屋を見付けました。

春がやって来て、少しずつ身体が軽くなって来たような気がします。
歩幅も大きく、たったかたったか歩きます。
たったかたったか元気良く。

もうすぐカタヨリ荘から引っ越しです。
次の部屋も決まりそうです。
その部屋は窓からの眺めも良く、気持ちの良い風が通り、
昼寝に持ってこいの日当たりです。
さして広くはありません。
でも、好きなものを置いて、好きなことをするのには程良い広さです。
出窓があるので、ちゃろすけも気に入ってくれると思います。
書き物をしたり裁縫をしたりする部屋の壁には四季の花が一度に咲いた庭の絵を描きます。
古いイギリスのドラマでお金持ちの奥様の寝室の壁に季節の違う花が溢れるほど描かれていたのを見て憧れていたので、この機会に真似をします。
もちろん咲かせる花は自分で選びます。
眠る部屋の壁は淡い水色かひよこ色、桜色のピンクも良いかと思い、迷っています。
本棚と裁縫箪笥と作業机と、4人で食事ができるガラスの天板のテーブルと、
足の裏に気持ちが良いので床にはバンブーを敷いて、ベランダにはテラコッタのタイルを並べて、
いつか海から持ち帰った流木とローズマリーの大きな鉢を置こうかと思います。
今使っているじょうろも勿論持って行きます。
何軒も店を周ってやっと見付けたので気に入っているのですから。
カーテンは生成りの麻にしようかと思います。
でもこれは、もう少し考えます。
ルームシューズは白い革のものと決めています。
玄関には友が描いたアフリカの女性の絵を掛けます。
食事をする部屋にカンガルーアイビーを置きます。
25年前に古い家具を扱う店で買った食器棚の色をそろそろ塗り替えても良いかも知れません。

妄想も膨らみ切ったところで、あの部屋に決めてしまおうか。
よし、やって行ける気がして来ました。
気分高めて、さあ引っ越しだ。

みなさん、カタヨリ荘にたくさん遊びにいらして下さって、ありがとうございました!
これから移る部屋にも、どうぞまた遊びにいらして下さい。
わたしの好きなコーヒーを淹れてお迎えします。
もし、うつらうつらと眠りの淵で揺れていたら、そのまま少しだけお待ち下さいね。

多謝。

2019年3月吉日
木曜日の『昼寝の前に』連載75回

優恵

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