横浜迷子未遂。

正月2日、横浜の映画館2館で新作短編映画『しあわせだったにゃよ』の舞台挨拶があり、久し振りに横浜へ向かった。
関内駅で電車を降り、携帯電話の地図を出す。
何度か訪れたことのある映画館なのだが、どうしても道順を覚えられない。
でも大丈夫、携帯電話の地図があるのでちゃんと行き着ける。
まずはどこかでコーヒーを買おうと思いながら歩いた。
正月である上に朝も早いので、まだコーヒーショップが開いていない。
次にコンビニがあったらそこで買うか、そう考えながら進む。
地図だとこの大きな道を歩いて行けば右側に映画館がある筈。
簡単、簡単。

信号で足を止める。
通りの反対側に赤い鳥居が見えたので、時間もまだ早い、お詣りさせて頂くことにする。

厳島神社。
宮島の厳島神社はとても好きな場所なので、これは嬉しい、と鳥居をくぐる。

静かな神社だった。
ちらほらとお詣りの人がいる。
お賽銭を納めて、短編映画の公開初日のお礼を申し上げる。
ご近所ですので、よろしくお願いします。

本筋に戻り、映画館へ向かう。
よそ見をして、良い建物だ、と写真を撮っていると「おはようございます」と声を掛けられる。
一緒に登壇される中村高寛監督が自転車に乗ってわたしの進行方向からいらしたので、あれ?と思う。
わたしは更に1区画ほど進むつもりでいた。
だって携帯電話の地図では映画館はもう少し先なのだ。
「通り過ぎていますよ」と中村監督。
お詣りしたので神様がわたしに救いの手を差し伸べて下さったに違いない。
危ない、危ない。
映画館の入口を確認して、すぐそばのコンビニでコーヒーを買い、無事に到着。

2館での舞台挨拶を終え、利重剛監督と主演女優の佐藤有里子嬢と救いの手の中村監督と喫茶店でコーヒーを頂きながら、中華街で叉焼と干し豆腐を買って帰ろうと思っている旨を話すと、利重監督がご一緒して下さるとおっしゃる。
救いの二の手。
あぁ、これは安心だ。
中華街までの道を暫くお会いしていなかった間の話をしながら。

中華街は旧正月の方が賑やかと聞くけれど、提灯が下がり、人出も多く、わいわいとした通りを歩くのは良い気分だった。

黄色い龍の下を歩く。
利重監督に買い物にもお付き合い頂いて、安心満足で元町中華街の駅から電車に乗る。
横浜で迷子未遂のこと。

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