わたしが立っていた場所。

猫の視線の先に、小糠雨に濡れた鳩。

かつて、いくつものこんな夜を一緒に過ごした友と、心地良い時間を過ごす。

もの思いに耽る夜。

ふと、旅の夜を思い返す。

金色のお池を泳ぐ鯉。

横浜、寿町の異国。

わたしの幼い頃と同じ遊び。

秋色の花。

或る土曜日の西陽時。

月。

晴れた朝の月。

日々、忘れたくないと思う情景がある。
けれど、次の瞬間にはそう思ったことさえ忘れてしまう。
写真は記憶の裏付け。
それは、わたしが立っていた場所。

LINEで送る
Pocket