笑いを通り越して、感嘆! |相原くんの「これ、読んでみる?」60


紹介本:『千原Bros.』(著者:千原兄弟)

《「本当にどうでもいい話」:千原ジュニアさんが、今まで初めて買ったレコードは何ですか?という質問に、国生さゆりさんの“バレンタイン・キッス”ですと答えていたのだが、それはたまたま偶然ついた嘘で、本当は、“ザ・スターリン”の『虫』というアルバムでした!本当にどうでもいい話ですみません》

このエッセイを読んだ時の感動は忘れられない。泣くほど笑ったエッセイだった。
以来、私にとってお笑いのツートップは、爆笑問題さんと、千原ジュニアさんと決まった。俳優としても、ジュニアさんの活躍はすばらしい。昨年は、諸事情でなかなか公開されなかった映画『ごっこ』が上映された。私の大好きな映画『竜二』の主演・金子正次さんを思わせる存在感だった。
もうひとつ、ジュニアさんは、漫画『あしたのジョー』が好きで、通常、矢吹丈のライバルで人気があるのは、力石徹、カーロス・リベラであるのだが、ジュニアさんは、金竜飛が好きだという。そして、矢吹丈の最大の試合は、金竜飛との試合だと語っていた。実は、私もそう感じていたので、ものすごく嬉しかったという想いがある。
ここ一番!の勝負のお笑いのライブのタイトルが「金竜飛戦!」としたらしい。
唸ってしまうほど、シビれるタイトルだと思った。

この本は、『テレビブロス』で書き続けた10年分のコラム集である。
ジュニアさんのことばかり、褒めたけれど、お兄ちゃんのせいじさんのコラムはジュニアさん以上に情があって心に入ってくる。
2019年の今、どこから読み返しても笑えて、気持ちが律する、勝負している志に満ちているエッセイばかりである。
色褪せることのない、魅力あるエッセイをぜひ、多くの人に読んでいただきたい。

2019.02.03
  相原 透










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カタヨリ荘

相原 透(アイハラ トオル) 東京生まれ。20余年、都内書店勤務。その後、出版社に転職。 週刊朝日、IN・POCKET(講談社)、銀座百点、公募ガイド 等  雑誌に書評、著者取材・原稿、寄稿多数。 講談社文庫『光二郎 分解日記 相棒は浪人生』(著者:大山淳子 2017年刊行)の解説を書く。 『カタヨリ荘』の住人になれて嬉しくて仕方がない毎日。 好きな作家:池澤夏樹、沢木耕太郎、桜木紫乃、伊吹有喜、大山淳子、柚月裕子