その通り!と思える経営の本|相原くんの「これ、読んでみる?」58


紹介本:『すいません、ほぼ日の経営』(語り手:糸井重里 聞き手:川島蓉子 2018年刊行)

2019年、最初にご紹介する本は、経営の本です(笑)。語り手は、糸井重里さん。「株式会社ほぼ日」の代表取締役社長として、聞き手である、川島蓉子さんの質問に答えるカタチで、この本は構成されている。

「ほぼ日」というウェブサイトができて、約20年。その頃、幻冬舎の見城氏と糸井さんがテレビで、確か書店の中で、対談をされていた。以下書くことは、私の曖昧な記憶であるが、書かせていただく。対談の後半、見城氏が「僕は自分がこんなにすばらしい、素敵だと思うことをカタチにして、もっとたくさんの人に届けたい、そこまでが仕事であり、リアルじゃなきゃ夢じゃない」というニュアンスを語った。「現実性があるかどうか、そこが僕と糸井さんの違いじゃないかな?」とも。
糸井さんは「いや、僕も充分、現実的ですよ(笑)」と答えていたような。対談は平行線で終わった印象を20年前の私は感じていた。
この20年で、『ほぼ日』はウェブ媒体の代名詞となるほど、認知され、現実に企業として成長した。ここでいう企業として成長するとは何か?仕事って何か?という問いに糸井さんはこの本で答えている。
《「みんなをどうやってたのしませるか」、「仲間たちが幸福に生きていけるようになるといいな」ということを考えている》のが、社長である糸井さんの信念であり、《「糸井さんに誉められることが社員の目的や安心になってはいけない」「ワンマン会社にはならない」》とも語っている。

学生さんも、主婦も、若い人も、会社の幹部もこの本を読んで、誰かと話してほしいと思った。糸井さんの考えをどう受け止めるか?地に足のついた、明確な経営論がここにある、そう私は感じた。2019年は、この本を繰り返し読むことになるだろう。

2019.01.06
  相原 透










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相原透

相原 透(アイハラ トオル) 東京生まれ。20余年、都内書店勤務。その後、出版社に転職。 週刊朝日、IN・POCKET(講談社)、銀座百点、公募ガイド 等  雑誌に書評、著者取材・原稿、寄稿多数。 講談社文庫『光二郎 分解日記 相棒は浪人生』(著者:大山淳子 2017年刊行)の解説を書く。 『カタヨリ荘』の住人になれて嬉しくて仕方がない毎日。 好きな作家:池澤夏樹、沢木耕太郎、桜木紫乃、伊吹有喜、大山淳子、柚月裕子