この本、好きです!と大きな声で叫びたい|相原くんの「これ、読んでみる?」57


紹介本:『いいね!』(著者:筒井ともみ 絵:ヨシタケシンスケ 2018年刊行)

今年、好きだった映画は?と聞かれたら、『寝ても覚めても』、面白かったドラマは?と聞かれたら、NHK福岡放送局『ユー・メイ・ドリーム』と誰にも聞かれないけど(笑)答えるだろう。そして、仕事柄、今年読んだ中で好きな本は何?とよく聞かれる時は、『いいね!』(著者:筒井ともみ 絵:ヨシタケシンスケ)といつも答えている。

読者対象は、小学生(中学年以上)となっているが、そんなことはない!
あらゆる世代の男も女も読んでいただきたい本である。
ヒーロー/ひざ小僧/眠れない/でかいウンコ/転ぶ/裸足/タオル/ドーナツ作り/男同士/
さびしい/ネコ新聞/会えない等々、魅力的なタイトルと文章と、ヨシタケさんの絵が最高に素敵な本! すべてが、「いいね!」と言える、世の価値観をひっくり返す連作短編集となっている。

筒井さんは、映画『それから』(森田芳光監督、主演:松田優作)の脚本家であり、最近では『食べる女』の企画・原作・脚本をおこなった。映画・ドラマに真摯に向かっている人。『いとしい人と、おいしい食卓』(美味しいレシピと愛おしいエッセイ集)の中で、
生きていく姿勢について、故・松田優作さんから「大丈夫だよ。心と体の声に耳を澄ませて、自分の歩幅で歩いていれば、きっと、大丈夫だ」と言われたそうだ。いい言葉、いい心だね。
「筒井さん!傑作を書いたね!すごい本だよ!10冊、買ったから。大切な人に贈るよ、この本!」12月、この本と出合えた幸せに感謝だ。










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相原透

相原 透(アイハラ トオル) 東京生まれ。20余年、都内書店勤務。その後、出版社に転職。 週刊朝日、IN・POCKET(講談社)、銀座百点、公募ガイド 等  雑誌に書評、著者取材・原稿、寄稿多数。 講談社文庫『光二郎 分解日記 相棒は浪人生』(著者:大山淳子 2017年刊行)の解説を書く。 『カタヨリ荘』の住人になれて嬉しくて仕方がない毎日。 好きな作家:池澤夏樹、沢木耕太郎、桜木紫乃、伊吹有喜、大山淳子、柚月裕子