『優しく、愛おしく、しなやかな想い』

 

 

 

 

 

 

紹介本:『ぼくは ちいさくて しろい』
(著者:和田裕美 クラーケン 2018年刊行)

「和田裕美さんの本の中でいちばん好きなのは、『ぼくは小さくて白い』です」
と私は言った。
「それは、とても嬉しいです」と和田さんは笑った。

ビジネス書・営業本の先駆者であり、「世界№2の営業ウーマン」「著者累計200万部のビジネス書の作家」と紹介される和田裕美さん。和田さんとお仕事をすることになり、デビュー作から読ませていただき(その著作の数は膨大!)、その中で一冊の絵本を書かれていることを知った。
《小さくて、まっしろなペンギンが歩く。ペンギンはいつもひとりぼっちだった。亡くなった母親に問いかける。「どうして、ぼくは、まっしろなのかな?」「どうして、ぼくは走るのが、おそいの?」「ふぶきは、つめたくて・・」「たったひとりでさびしいよ」。
ひとつひとつの問いかけに、優しく答えていくお母さんがいた》
優しく、ひたむきな勇気の本だった。
いまは亡き母に感謝をこめて、和田さんは、あとがきに次の文を書いた。
「いまの自分がもっているものを否定せず、受け止めて勇気をもって生きてください。
あなたはあなただけの良さをもっているのです」
私は絵本を感じ、あとがきを読み終え、しばらく自分自身を考え、想い、そしてもう一度最初のページから読み始めた。

和田裕美さんの絵本、『ぼくは小さくて白い』は、『ぼくは ちいさくて しろい』とタイトルも、本文もひらがな表記となり(カタカナや、あとがきの漢字にはルビがふられ)
リニューアル復刊、今、書店に並んでいる。
そして2018年、小学校の道徳の教科書にこのお話は、掲載されている。
子供にも、大人にも読んでほしい絵本。
読んだ人の心の中に、ちいさくて、まっしろで、一生懸命のペンギンが歩きますように。

「お母さん、この絵本読んだら、どんな感想でしょうね?」と私は聞いた。
「・・・・きっと、笑顔になって、喜んでくれると思います」もう一度、和田さんは笑った。










ABOUTこの記事をかいた人

カタヨリ荘

相原 透(アイハラ トオル) 東京生まれ。20余年、都内書店勤務。その後、出版社に転職。 週刊朝日、IN・POCKET(講談社)、銀座百点、公募ガイド 等  雑誌に書評、著者取材・原稿、寄稿多数。 講談社文庫『光二郎 分解日記 相棒は浪人生』(著者:大山淳子 2017年刊行)の解説を書く。 『カタヨリ荘』の住人になれて嬉しくて仕方がない毎日。 好きな作家:池澤夏樹、沢木耕太郎、桜木紫乃、伊吹有喜、大山淳子、柚月裕子